仮想近未来の麗音 in 仮想大江戸の麗音
(ちぃが襲われそうになって、咄嗟に身体が動いた)
(気付いたら、この世界の浅葱になっていた)
(直ぐにでもちぃの所に戻りたかった)
(なのに、千草を想ってしまった)
----千草。どうやら私は戻れるらしい。
・・・そう。
なら麗音は”ちぃ”に返さないとね。
----私はちぃも千草も大事だ。
----勘違いはせぬようにな。
----魂が同じだという理由ではない、千草だからそう思ったのだ。
うん。
もしこのアンドロイドに宿った本来の魂が麗音と同じだとしても、
俺はその子を麗音として扱ったりなんてできないよ。
----しかし、この浅葱も私だ。この世界の私には違いない。
----ちぃのように私を救ってくれるか?
勿論。
もう一度、あの日に戻って出会い直すとするよ。
ふふっ、まるで僕達の子どもができるみたいだ。
----我が子の成長していく様子が見れないのは心苦しいものよのう。
----(千草は浅葱を人間として、女として愛してしまうだろう。)
ああ、そろそろじゃないかな。
そちらの僕にもよろしくね。
・・・なんだかお別れって感じがしないなぁ。
----千草、泣いておるのか?
----(こちらに来る前のちぃの表情と被る)
俺が泣くわけないだろう?
ほら、もう行きなよ。
----ああ、それじゃあな。
----(鉄の身体から離れていくのがわかる。)
----(何故か、浅葱と千草の様子がハッキリと見える。)
----(去るギリギリまで見せつけるというのか。)
・・・キミが浅葱だね。
今日からキミは麗音だ。
違法に量産された浅葱じゃない、
アンドロイドだけど一人の女の子として俺と生きてくれる?
----(千草、その悲しそうな表情はその世界の私が変えるだろう。)
----(私もちぃと共に生き、共に逝き、共に生まれ変わることができるのならば)
----(今度は私からちぃに、千草に会いにいけるだろうか。)
----(ちぃにも千草にもあんな表情をさせないようにできるだろうか。)
----(二度と離れることはなく一緒にいられるだろうか。)
(魂が惹かれ合っているというのなら)
(私は何度生まれ変わっても千草の側に居よう。)
----ちぃ、泣いておるのか?
----(千草は泣き止んだだろうか。)
良かった、目を覚ましたんだね。
麗音が俺を庇って怪我したんだ、泣くに決まってるでしょ。
----この程度で私が死ぬわけなかろう。
----悪いと思うなら酒を持ってこい、酒を。
駄目だよ。
完治するまではお酒も仕事も禁止。
----なッお酒は百薬の長というだろう!?
いや怪我だからね。
傷跡が残って嫁の貰い手が無くなったらどうするの。
----そこは問題ないぞ?
----私が嫁に言って娘が生まれるということは確定事項だからのう。
その貰い手が居なくならなきゃいいけどね。
----ふふん、妬いておるのか?
・・・暫く外出も禁止。
----!!?
<END>

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