2015年3月25日水曜日

腐れ縁の始まり。


※注意事項
アンソロ的な感じです。
こちらは本編(原作?)に一切関係しておりませぬ( ゚д゚)

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人で賑わう江戸の町。

周囲の建物とはだいぶ雰囲気も大きさも異なる建物に1台の馬車が止まった。

馬車の音を聞きつけたのか、複数人が建物から出てくる。


「おお蜜柑、よく来たな。」

「はい、お父さん。お仕事お疲れ様です。」


父と呼ばれた男性は馬車に乗っていた少女を抱きかかえるようにして地面へ降ろす。


「急に悪かったわね。今日に限って2人とも逃げ出しちゃって。」

「お久しぶりです、お母さん。姉さんも兄さんも何故そこまで?」

「忍に顔を覚えられると逃げられなくなると・・・まったく、誰に似たんだ。」

「あら、昔の貴方にそっくりじゃない。」

「!ゴホン、今日は風魔の次期当主候補との顔合わせだ。」

「風魔?家で雇っている?」

「ええ、本当なら長男であるあの子が出なければいけないのだけど・・・」

「大丈夫です、最後には私になりそうなので。」

「それは、当たってほしくない勘だな。」


父親は蜜柑の発言に苦い顔をすると、蜜柑に家の中に入るよう促した。

新しく建てられた洋風の建物が多い中で

代々伝わってきた蜜柑の家は純和風と言いたい所だが、

増改築の際は西洋のデザインを取り入れたりしている。


「また、洋風の部屋が増えましたね。」

「そうなの!カタログ見ちゃってつい」


まるで今の時代を圧縮したような家だ、という言葉を飲み込んで

蜜柑は新しい服を買ったかのようなテンションで家について語る母親の話しを聞いた。


「その話しは寝る前にしなさい。風魔を待たせている部屋に着いたぞ。」


ノックも合図もせずに父親が扉を開くと、

待たされていた間は一切動いていないのではいかと考えるほどに

微動だにせず正座している男性と少年が居た。


「?、木賊さんは以前にお会いしました。」

「蜜柑様・・・以前にも申したが、風魔小太郎とお呼びください。」

「それは社長や番頭のような役職と一緒だと聞いたので。」

「蜜柑様には敵わぬ・・・本日は次期当主候補の常磐を紹介に。」


蜜柑は木賊の横に居る少年へと視線を移す。


「・・・候補?」

「まだ儀式を終えておらぬ故・・・。」

「小太郎、蜜柑に儀式の話はまだ早い。」

「おっと、これは失礼。」


任命式でもするのだろうかと蜜柑は考え、常磐をじっと見た。


「常磐はまだ見習い故、当主からの命令は無理だが蜜柑様のご命令で忍の使命を経験させたい。」

「何を言うか。既にお前に依頼した一部をやらせている癖に。」


蜜柑は視線を常磐から父親と木賊へと移すと会話をじっと聞いた。

正直のところ、先程から話さない常磐よりも大人達の会話の方が興味があった。


「まあいい。蜜柑、何か命令してみなさい。」

「・・・・・。」


父親の言葉に蜜柑は言葉を詰まらせた。

初対面の少年に命令をするなど考えたこともない。


「ねえ、2人が居ないから呼んだけれど・・・蜜柑にはまだ少し早いんじゃ。」

「・・・・ねこ。」

「蜜柑?」

「江戸のとても端にある猫カフェのグッズ、いくつか見繕って来てください。」


蜜柑は自らの発言に両親がポカーンとしている間に常磐へお金を渡し、

受け取った常磐は無言で部屋から出て行った。


「ほう、常磐をそう使うか。蜜柑様はいい当主になるのでは?」

「い、いや。当主になるのは長男だ。」


木賊は外を眺めている蜜柑を見てニヤリと笑う。

父親は木賊の発言に対し、自身の無い発言をするしか無かった。



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「常磐、今日こそは噂の妓女さんの作る猫雑貨とお菓子を。」


蜜柑が滞在を開始して早一週間。

命令するのにも慣れたのか、屋根裏に居るであろう常磐へと話しかける。


「蜜柑様、以前にも申したがお菓子は妓楼の主が作っている。」

「ああ、そうでした。そして様付はやめてください。常磐が言うと寒気がする。」

「・・・・・・・・・・・承知した。」

「はやく行って下さい。」

「そうしたい所だが、どうやら妓楼の主が直接来たようだ。」

「・・・え。」


蜜柑は常磐の言葉を聞くと寝転がっていた身体を起こし、ズリズリと窓際へと移動する。

ギリギリ見える玄関口には見慣れぬ青年が立っている。


「蜜柑殿、向こうに行っても宜しいか。」

「はい。猫雑貨を待たせる訳にはいかないです。」


カタリと少しの音がした後、部屋が静かになった。

常磐が客人の元へ向かったのだと認識すると、蜜柑は玄関へと向かう。

玄関に近づいていくと、聞き慣れてきた声と初めて聞く声が聞こえる。


「雑貨がやっとできたからね。いつも来てくれてるのが申し訳ないからこちらから来たんだ。」

「それくらい問題は無いのだがな。進捗を確認するのも俺に与えられた命令だ。」

「随分と不服そうな言い方ですね。」


聞こえてきた常磐の言葉に少しむっとして2人の方へと向かう蜜柑。


「君が蜜柑ちゃんだね。妓女の作る物を買ってくれてありがとう。」

「いえ、お猫様グッズ制作に職業は関係ありませんから。」

「・・・常磐の情報通りだね。オレは清白千草。職業は知ってるよね。」

「はい。表でも裏でも?家とやりとりしているとか。」

「それはまあ・・・色々とね。」

「千草、今日は忙しいのでは無いか?」

「ああうん。でも妓女が早く届けたいってお願いしてきてね。」

「丁度常磐を向かわせようと思っていたんですが・・・ありがとうございます。」

「いいや、仕事の息抜きにもなるし。はい、雑貨とお菓子。」

「これが・・・珍しく常磐が褒めたお菓子。」

「蜜柑殿、大げさだ。男にしてはよく作ったと言っただけだ。」

「それでも珍しいので。後ほど頂きます。」

「それじゃ、あまり抜けると大変だからオレは戻るね。」

「はい、ありがとうございました。常磐、お店の手伝いしてきてください。」

「・・・・・・・・承知した。」


これ以降、千草のお菓子の代わりに常磐が店の手伝いをさせられているのは別のお話。


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「・・・へえ、それが蜜柑と常磐、千草さんとの出会いっすか。」

「なんというか、その頃から今の関係が出来上がっていたのだな」

「今となっては、便利なオモチャは夜子にとられてしまいましたけどね。」

「な、なーに言ってるんすか!いつでも常磐をこき使っていいんっすよ!?」

「夜子、呼んだか。」

「べ、別に呼んでないわよ!とうか女子会なのに何普通に入ってきてるのよ!」

「これ夜子、素に戻っておるぞ。修行が足らんな。」

「姐さーん・・・」

「こらこら、麗奈だって最初の頃はそうだっただろう?」

「ち、ちぃ!いつからそこに!?」

「ついさっきね。お菓子を作ったから持ってきたんだけど。」

「ほう、今日はロールケーキか!」

「千草さんもすっかり麗奈にばかりかまけて。」

「み、蜜柑!」

「はぁ、また私専用のオモチャを探さないとですね。」


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「くしゅんっ」

「兄ちゃん風邪ひいたん?」

「いいやっ梔子の男子たるもの風邪なんて!」

「この間、真夜中に乾布摩擦して熱でたばかりやん?」

「うぐ・・・蜜柑さんには秘密だぞ。」

「はーい。」


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「なんて出会い方ですから、これは皆さんの冗談ですよね?今日はエイプリルフールでもハロウィンでもないんです。そんな血糊で驚かそうとしても無駄です。そんな地面なんかで寝転がっていたら風邪をひきますよ。ほら、はやく起きてください。・・・はや、く。」

「権力を振りかざす当主といっても、所詮は守られるだけの小娘。手足となる駒さえ居なくなれば無力だな。さあ、残るはお前だけだぞ?なんだその顔は。我が息子ながら周囲の死には動じぬくせに愛する者の死には耐えられぬか?ククク、来い、愛する者のためにこの術を取り合おうじゃないか・・・!」


-------end

2015年3月5日木曜日

王道RPG的な世界で1人の少女が平和のために頑張る?お話


男:女(:不問)=1:1(:1) 計2人+1人
シリアス

(様子=10) ※様子(ナレ)の語りを増やす等の編集はおkです。
男=17
女=14

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■様子
とある屋敷、個室とはいっても
通常より一回りも二回りも広い部屋の真ん中で
少女がお菓子を摘みながら楽しそうに話している。

■少女
今日はね、全員女の子のパーティーが来たのよ。
お菓子を食べたり、今まで通ってきた町や村の
流行ファッションのお話とかしたり・・・とても楽しかったの!

■男
ほう?
それはそれは、俺も話してみたいものだ。

■少女
残念ね、もう居ないわ。
・・・というか、私じゃ不満なわけ?

■男
ふっ、貴様がここに居る時点でもう居ないのは分かっている。
私には今のこの時間で十分だ。

■少女
ふふっ、わかっているならそれでいいのよ。

■様子
少女は話し相手である男の返答に満足した様子で立ち上がり、
残っていたお菓子を手早く包んで鞄へと入れた。

■男
おや、もういくのか?

■少女
今夜は物好きな誰かさんが毒抜きしたお肉を食べるのでしょう?
間違って私も、なんてなったら嫌ですもの。

■男
貴様がここに来るようになって半年だ。
そろそろ料理人も覚えるだろう。

■少女
それでも嫌!前みたいなのは御免だわ。
それに、今日使った薬草の調達とかもあるし、また明日には来るんだから。

■男
そうだな。また明日にでも話の続きを聞くとするか。
今日はまだ森が殺気立っている、護衛を付けよう。

■少女
ええ、ありがとう。

■様子
少女は男の手配した護衛と合流すると、
少しばかりザワザワとした森をご機嫌な様子で通り抜けていった。

■男
さて・・・食事の前にその前に軽い運動でもするか。

■様子
少女を見送った男は踵を返すと、反対側にある出入口へと向かう。

■男
・・・3人か。
ふっ、今宵はごちそうになりそうだ。

■様子
次の日、男の屋敷にバタバタと慌ただしい足音が響く。
バタンと大きな音を立てて扉が開いた先には、
いつもと同じ様子でお菓子の並べられた席に男が座っていた。

■男
どうした?そんなに慌てて。
頭に葉っぱまでつけて、せっかくの綺麗な髪が台無しではないか。

■少女
私の髪なんてどうでもいいの!
昨日ここに私がお話してないパーティーが来たのでしょう!?

■男
そんな事か・・・しかたのないことだ。
ここに来る奴らが必ずお前の居る店に行くわけでない。
それに、俺が奴らに負けるとでも?

■少女
そんなことッ・・・・でも嫌なのよ。
貴方の遊び相手は私だけでいいの。

■様子
少女は男の普段と変わらぬ様子に勢いを削がれ、
身体についた葉っぱや枝をはたき落とすといつものように椅子へ座った。

■男
・・・・ふっ、アハハハハッ
そうか。それならより一層頑張るんだな。
貴様は世界に戦争を起こさせないための、誰も気付かぬ供物なのだから。

■様子
少女は男の笑いを不服そうに眺めていたが、続く言葉にゆっくりと口角を上げる。

■少女
ええ、私が貴方の暇つぶしでいる間は世界を支配していてくれるのでしょう?
貴方への恐怖で支配されたこの世界は、
今日は何も起きなかったという安心が平和へとつながる。

■男
半年前に交わした貴様との約束だが、そんな平和でいいなら容易いものだ。
まあ、その言い草の割には楽しんでいるように見えるがな。

■少女
貴方の所へ向かう準備のために立ち寄るパーティーに、
私が毒のある薬草を売っている誰も考えてないでしょう?
でも、いつかバレるんじゃないかっていうスリルが堪らないの。

■男
平和を望む割にはスリルを求める、か。
変わり者だな、貴様は。

■少女
半年も一緒にいるんですもの、貴方の影響なんじゃない?

■男
それなら、完全にこちら側にでもなるか?
人間世界の平和なんてどうでもよくなる。

■少女
嫌よ。私は今の状態がいいの。
あーあ、店に立ち寄らないパーティーがあるなら宿でも始めようかしら。

■男
宿、か。
面白い話の種になりそうだ。

■少女
そう?ならベッドの調達から始めなきゃ!
時間差で効果の出る毒薬でも混ぜたらいいかしら。
そうと決まったら今日はお茶会している場合じゃないわ。
申し訳ないけれどもう帰るわね。

■男
ああ、

■様子
男の同意と取れる言葉に気を良くした少女は嬉々として帰っていった。
その去っていく足音を聞きながら男は口角を上げる。

■男
人間とは単純だが思い通りに動かず、厄介だが面白い。
まだ暫くはアイツで楽しめそうだ。

■様子
翌日、世界を恐怖へと落とした原因を排除しようとするパーティーが宿へと訪れた。
宿の扉が開かれた先には少女が一人、カウンターに立っている。

■少女
いらっしゃい。
ここは薬草とか売るお店でもあるけれど、最近宿屋も始めたの。
この土地に骨を埋めてしまうくらいの接客をしてあげるから覚悟してね!

■様子
宿へ訪れたパーティーは少女の台詞に苦笑しつつも、楽しみだと返答すると
少女の案内のままに部屋へと向かっていった。

翌日、男の元には一通の手紙が届けられた。

■男
今宵はパーティーが散らかしていった片付けのせいでこちらへは来られない、か。
死んでいく者達が泊まる部屋だというのに、律儀なものだな。

おい、森の中枢辺りに死肉が転がっている。
今晩の料理に一品加えろと料理長に伝えておけ。

・・・・ああ、明日の道化話が楽しみだ。

----end

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衝動のままの原文(一部削除)

ある日、女の子が連れて来られました。
凄く泣いていて、迷子のようです。
家を尋ねると、もっと泣いてしまいました。
女の子は、泣きながら言います。

力があるのなら、こんな所で座ってないで喧嘩を止めて欲しい。

人と人との争いは面倒で、今まで只々眺めているだけでした。
女の子は泣きながら、真っ直ぐ相手を見据えます。
見られている方は、単純な毎日が変わるのならと引き受けました。

その変わりに

●遊び相手になれ

女の子との約束を守って、喧嘩を無くしました。

女の子は、近くの村で商人になりました。

女の子は、毎日毎日薬草を売ります。
女の子は、毎日毎日遊びに行きます。
女の子は、毎日毎日薬草を売った人たちの事を話します。

女の子は、毎日毎日静かであることが幸せです。
今日も、薬草を買いに来るお客さんが居ます。

「いらっしゃい。貴方で30人目。」

女の子は、いつもどおり薬草を売ります。
女の子は、31人目が遊び相手の所へ来た事を知ります。
女の子は、宿屋のお手伝いも始めました。
女の子は、もう遊び相手の所へ誰も来ないことに喜びます。

女の子は、今日も平和な一日であることが幸せです。
女の子は、今日も遊び相手と楽しく遊んでいます。