2015年2月12日木曜日

王道RPG的な何かのバッドエンド

王道RPG的な何かのバッドエンド
男:女(:不問)=1:1(:1) 計2人+1人
死ネタ、恋愛?、シリアス

(様子=19) ※様子(ナレ)の語りを増やす等の編集はおkです。
男=35
女=25

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■様子
少し遠くに大きな屋敷が見えるごく普通の村。
その村の中に建つ民家とは少し造りの異なる建物にノック音が響く。

■男
失礼する。

■様子
建物の扉を叩いた男が扉を開くと、中で女が1人、棚に瓶を並べていた。
女は男に気がつくと作業を止めて扉の方へ駆け寄る。

■女
あら、いらっしゃい。お客様で・・・いいのよね?

■男
ああ。旅をしていてな。
暫くここに滞在するので下見を兼ねて必要品を買いに来た。

■女
アハハッ
ここはお店なんだからそんな堅苦しい挨拶なんて要らないわよ。
何事かと思ってびっくりしちゃった。

■男
そ、そうだな。
(咳払い)・・・高濃度の魔力を含んだ薬はあるか?

■女
!・・・ええ、あるわよ。

■男
・・・?どうかしたのか?

■女
これって、今では自然と生えてくるからいいけれど、
元々は魔力を持った人達の血を吸った植物でしょう?
魔力を持った人は殺すのに、傷が回復したからって植物は重宝する。
一時期は量産するために沢山の人や動物が惨殺された事だってあるわ。

■男
ああ、そうだな。
皮肉にも、大昔に魔王が暴れた事によって
魔力があろうと無かろうと人間は人間だと証明された。
おかげで今では魔力を使って豊かな暮らしができている。
だが最近、魔力に押しつぶされて自我を失った者・・・魔物が暴れているのも確かだ。

■女
魔力が自我を持って宿主を喰らい、
倒しても大地の中で記憶による情報から身体を再構築して再び現れる。
厄介なものよね。

■男
そうだな。
厄介だからこそ、それに終止符を打つために俺は来た。

■女
あら、そうなの?
こんな所に原因があるとは思わないけれど、頑張ってね。

■男
勿論だ。調査をする間、何度か世話になるだろう。

■女
わかったわ。
ごめんなさいね、突然こんな話になっちゃって。

■男
いや、構わない。しかし珍しいものだな・・・
魔力や魔物、今までの歴史を詳しく知ったうえで誰かと話すなど
今どき学者や俺みたいな討伐者くらいだ。

■女
父様と母様が、よく世界の歴史について子守唄代わりに話してくれたの。

■男
子守唄代わりに?子どもにそんな話をするなど、随分と変わった親なのだな。

■女
ええ、とても風変わりで・・・だけど自慢の両親だったわ。
私の両親が変わっるというけれど、
こんな辺境の地に魔物の原因があるだなんて考える大人に育てた貴方の両親はどうなの?

■男
俺の・・・?俺の両親は普通で、普通すぎて退屈だったな。

■女
そんなご両親からどうやって貴方みたいなのが育つんでしょうね。
とても興味はあるけれど、そろそろ宿に行ったほうがいいんじゃない?

■男
おや、そんな時間になっていたか。
それでは今日は失礼する。

■女
またね。ここはほぼ毎日開けてるから
薬が必要になったら来るといいわ。

■男
ああ。

■様子。
翌日以降、男は早朝から周辺の調査や鍛錬を行い、
昼過ぎになると女の店に必ず立ち寄った。

■女
あら、今日も来たの?
そんなに毎日来たって、特別なものは入荷しないわよ。

■男
宿に居ても仕事の邪魔をしてしまうのでな。

■女
ふーん、宿の人みたいに私は忙しくないと?

■男
い、いや誤解だ。
その・・・重い荷を運ぶ手伝いでも、と思ったのだが。

■女
いくら私が女で貴方が男だとしても、
毎日薬で傷を直してるような人には頼めないわよ。

■男
これは・・魔物が予想以上に手強くてだな、
持ってきた道具が破損してしまったんだ。

■女
バカね、この辺りは手を出さなければ襲ってこないのに。

■男
仕方ないだろう。
あいつらの先に用があるんだ。

■女
魔物の巣窟を調べれば完全に倒せる、なんて考えてるの?
そんな無謀な貴方にはやっぱり荷物を運んでもらおうかしら。
これを運んで頂戴。

■男
・・・剣と鎧?

■女
売ろうと思って家から持ってきたのだけど、
置き場所がないから持っていてもらえる?

■男
いや、だがこれは・・・

■女
どうせ中古なんだし、壊れさえしなければ問題ないわ。
持ち手の布はすべり止めだから外しちゃ駄目よ?

■男
・・・・わかった、預かろう。

■女
ええ、ありがとう。
明日はちょっと家の用事で店に来られないから来ても薬は売れないわよ。

■男
そうか、承知した。

■様子
男は女から預かった剣と鎧を大事そうに抱えると、宿へ戻っていった。
女はその様子を見届けた後に店を締め、村から見える屋敷の方向へと向かっていった。
翌日、女は正装になると広間にある椅子へと腰掛けた。

■女(内心)
父様の鎧、サイズは大丈夫だったかしら・・・。

母様を殺して父様と刺し違えた人間と同じ討伐者ではあるけれど
母様だって人間だし、彼はあんな事しないわ。

だいたい、母様を殺された恨みを世界中に散らして
魔物なんか作った父様が悪いのよ。

そうだ、明日は薬草を使って何か料理をしようかしら。
いつも薬ばかり飲んでたら私ならおかしくなってしまう・・も・・の?

■様子
女が考え込んでいると、突然部屋の扉が乱暴に開かれた。
開いた扉からは、つい最近話すようになった男が佇んでいる。

■女(内心)
何故・・・どうしてあの人がここに?

■男
貴様が魔王だな。
魔物を作り、皆を苦しめたその罪は重い
その身を持って償うがいいッ

■女(内心)
魔王って、父様が昔そう呼ばれていたと笑っていた呼び名の事?
違う、違うわ。私はッ

■様子
女は突然の出来事に声も出ず、混乱したまま男へと手を伸ばした。
男はすかさず後ろへ飛び退く。

■男
ッ反論もせず俺を消す、というのか。
いいだろう・・・後悔させてやる!

■女(内心)
何故、剣を向けるの?
それに、その剣は、貴方が魔物に襲われないようにって・・・ッ

■様子
混乱と恐怖で動けなかった女は、男が持った剣によって簡単に貫かれた。

■女
な・・・ぜ・・・

■男
・・・女?まあいい、女だろうと魔王は魔王だ。

何故か、といったな。貴様は大暴れして多くの人を傷つけた。
それに飽き足らず魔物まで作った事は罪とも感じていないのか。

一思いに殺してやろうと思ったが、
そのまま己の罪を見直しながらジワジワと息絶えるがいい。

■女(内心)
ああ・・・全てを話していたら、何か違ったかしら・・・。

■様子
男は女から剣を抜くと、踵を返して部屋から出て行く。
女は薄れる意識の中でただその様子を眺めるしかなかった。

翌日、男は女の店を訪れる。
しかし店は開いておらず
男は心なしか周囲も沈黙しているように感じた。


■男
今日も休みだったのか。
明日、と言っていたから居ると思ったのだが・・・。

■様子
男はこの日、なんの疑問も持たずに宿へと戻っていく。
しかし、次の日も店は開いておらず、女の姿も無かった。

■男
・・・今日も居ないのか。風邪でも引いたのか?
仕方ない、魔物の残党狩りでもしていよう。
不思議とこの剣で貫くと魔物が復活しないみたいだ。
一体どこで手に入れたのだろうか・・・。

■様子
男は数日の間、魔物狩りに集中した。
村周辺の魔物を狩り尽くした頃に再び店へ行っても、女の影は無い。

■男
・・・一体どうしたのだろうか。
村の人々に聞いても現状も住まいさえも知らぬとは・・・。
魔物に襲われていたらこの数日で痕跡を見ているはずだ。

・・・王都の兵を呼んで屋敷を調べてもらうか。

■様子
男は雇い主である王都に手紙を出した。
数日後、王都から来た兵と共に再び屋敷へと向かう。

■男
魔王の死体は魔物に食い散らかされている、か。
無様だな。苦しんで死んだうえに己の生み出した者に喰われるなど。

■様子
男は屋敷の隅々まで調べたが、女が居る様子は無かった。
しかし、ある小部屋で見覚えのある物を見つける。

■男
これは・・・剣のすべり止めと同じ布?
まさか、ここに居たというのか?

■様子
男は部屋にあった布と剣に巻かれたものを見比べるために巻かれた布を解く。
すると、剣の持ち手にある彫り物が目に入った。

■男
!・・・この彫られた絵は、屋敷中にある魔王の紋章と同じ!?
まさか・・・ッ、この鎧にも同じ紋章がある・・・だと。

■様子
男は、女に剣と鎧を預かった時を思い出す。
それに連想して魔王を伐った時の様子がフラッシュバックで蘇る。

■男
まさか・・・まさかまさか、いや違う。違うはずだ!

■様子
男は取り乱しながら魔王の亡骸のある部屋へと走る。

■男
おい!魔王の亡骸は何処・・・へ。

■様子
勢い良く開いた扉の先では、王都の兵士が魔王の亡骸を燃やしている最中だった。
炎から僅かに逃れている髪が視界に入り、その色が記憶の中の人物と合わさる。

■男
これ・・・は。この髪は彼女と同じ・・・。
村に同じ髪色なんて無かった・・・俺は、俺はなんて事をしたんだ!

■様子
王都兵は男が取り乱す様子を見て魔王に呪いをかけられたのだと判断し、
男を引きずって王都に連れ帰ると即座に教会へ押し込んだ。
数日後、男が落ち着くと呪いが解けたと判断され、魔王討伐の祝いが行われた。
その祝いの中で男に新たな依頼が入る。

■男
魔王管轄の土地を攻め落とせと!?
確かに魔王は既におらず魔物討伐の武器もあるがッ
・・・そうだな、薬の生成や食物の確保に土地が必要、か。

なッ、他の国もあの土地を狙っている!?
渡しはしない、彼女が守り続けていたあの土地を!

■様子
男は王都の依頼を受け、率先して戦に参加した。

■男
魔王が居ない今、敵はあの国のみ!
必ずこの土地を我が国の物とするのだ!

■様子
始まった戦は終わらず、
男が戦場を退いても終わる気配を見せるどころか戦況は激しくなっていく。

■男
ここまでか。俺が壊してしまった平和。
彼女が小さな村で守ってきた大きな平和を取り戻せなかった。
俺がこのまま死んだら、君が地獄に連れて行ってくれるのか?
・・・そういえば、彼女の名前さえ知らないのだな・・・俺は。

----end

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衝動のままの原文(一部削除)

ある日、女の子が連れて来られました。
凄く泣いていて、迷子のようです。
家を尋ねると、もっと泣いてしまいました。
女の子は、泣きながら言います。

力があるのなら、こんな所で座ってないで喧嘩を止めて欲しい。

人と人との争いは面倒で、今まで只々眺めているだけでした。
女の子は泣きながら、真っ直ぐ相手を見据えます。
見られている方は、単純な毎日が変わるのならと引き受けました。


その変わりに
●まずは自分でなんとかしてみろ。
女の子は、頑張りましたがすぐに居なくなってしまいました。
女の子との約束を守って、喧嘩を無くしました。
村でも山でも世界中のどこであっても喧嘩の元は消しました。
大きくなる前に、小さなうちに全部消してしまいました。
今日も、女の子との約束を守ります。
今日も、暇つぶしの遊び相手がやってきます。
今日も、遊び相手はすぐに眠ってしまいます。
女の子のおかげで暇ではない毎日。
女の子とも遊びたかったと思いました。
●自分のものになれ

女の子との約束を守って、喧嘩を無くしました。

女の子は、お嫁さんになりました。
女の子は、女の人になって女の子とも生活します。

女の子は、お父さんとお母さんが居なくなって家を継ぎました。
女の子は、近くの村の商人になって、大好きな人達と生活します。

女の子は、お店に来た男の子を好きになりました。
女の子は、毎日傷だらけになって来る男の子にお父さんの剣と服をあげました。
女の子は、男の子が傷だらけにならなくなって喜びました。
女の子は、男の子に次来たら聞いてほしいことがあると言われました。
女の子は、ドキドキしながらお店から家に帰りました。

女の子は、いつもの椅子に座ります。
女の子は、突然開いた扉に驚きました。
女の子は、男の子が家に来たことに驚きました。
女の子は、男の子が怒って怒鳴っていることに驚きました。
女の子は、男の子がお父さんと喧嘩をしているのだと思いました。
女の子は、自分がお父さんと勘違いされていることに気づきました。
女の子は、気付いて欲しくて手を伸ばしました。

男の子は、傷付けられるのだと思いました。
女の子は、男の子がお父さんの剣を構えたことに驚きました。
男の子は、女の子から貰った大切な剣で倒すべき者を倒しました。
女の子は、どうなったのかよくわかりませんでした。
男の子は、急いで村へ帰っていきます。
女の子は、遠ざかる背中が悲しくて泣いていました。

男の子は、お店へ飛び込んでいきます。
男の子は、誰もいないお店にたたずみました。
男の子は、倒すべき者を倒したと手紙を書きました。
男の子は、何日も通い続けました。
男の子は、見つからない女の子の事を想って泣きました。
男の子は、泣きながら女の子に貰った剣と服を眺めました。
男の子は、女の子が剣と服につけたお守りの紐を解きました。
男の子は、何日も前に行ったっきりの家の家紋を剣と服に見つけました。

男の子は、ふと倒した相手を思い出します。
男の子は、薄い記憶のなかで女の子の髪を思い出します。
男の子は、只々泣き崩れました。

男の子は、迎えにきた人たちと故郷へ帰ります。
男の子は、故郷の人たちにお祝いされます。
男の子は、呆然と立っていました。

皆は、持ち主の居ない物を欲しがります。
皆は、また喧嘩を始めました。

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